『PASSION#9』
作曲・脚本・演出=大野裕之
場所:アトリエ劇研
日程:12月22日(金)19.00
12月23日(土)14.00/18.00
料金:前売=一般1500円 大学生1200円 中高生500円
当日=一般1800円 大学生1500円 中高生500円
the Staff
作曲・脚本・演出=大野裕之
振り付け=きぬきぬ、マキタ・キャロット、ますだ美季、吉田悠来
オーケストレイション=ふむふむ、川口智士、桜川完
照明=薄井めぐむ
照明補=三沢裕史
舞台監督=竹内充春
舞台美術、宣伝美術=大瀬藍、谷口千春
小道具=鴨谷敬史
衣装=榊阿希子、大瀬藍、沖田文子
制作=中屋宏隆、鴨谷敬史
名誉制作=みさちゃん
配役
山本忠男=服部有希
王さん=沖田文子
ファナオ=中山拓
あべさん=ますだ美季
かずしげ=吉田悠来
ぴけ=マキタ・キャロット
水戸光子=山下多恵子
ロージー=八田幸恵
スポンサー=高木夏子
和服の男=三澤隆志
原節子=泉谷恵美
他、大阪の星☆浅野高光、西宮のアマデウス正崇が特別出演。
<概要>
さる劇団の演出家・山本忠男(服部有希)は、わがままな女優あべさん(=ますだ美季)や、そのボーイフレンドかずしげ(=吉田悠来)、ネクラなファナオ(=中山
拓)などに振り回され、わけの分からないスポンサーの言うことも聞かなければならず、夢見が悪い。次々と襲ってくる災難。言いたい放題の団員達。果たして、劇団の次の公演はうまくいくのだろうか?
10月公演『有名人の日記2000年版』に引き続き、新人・中堅中心で配役が組まれた。京都での小劇場公演は実に4年振り。超低予算で手早く作り上げた。大野裕之は練習の期間中『チャップリンのために』『ゴダールの肖像』と、二冊の本の制作に掛かりっきりだったため、役者が自主的に練習をする場面が多かった。それでも大野が腰を落ち着けて演出に復帰してからは、西脇順三郎、ヘーゲル、ゴダールなどをやけくそに引用した台詞づくりを行い、『シカゴ』のように椅子を使って、待機している役者が舞台の両端から舞台を見て楽しんでいるというユニークな演出を作り上げた。ひさしぶりの小劇場公演で、なおかつ実はもともと予定になかった公演だったこともあり、スタッフも役者も存分に楽しんだ。
前回公演では万博ホールという大きなホールで、アンサンブルの大切さを習得した新人達は、この公演では個人技・役づくりに焦点をあて練習した。2001年の大阪・東京ツアーに向けての大切な経験となるだろう。
なお、本番前には、公演に役者としては不参加だったのむらしんいちろうと大野裕之が前説トークを行った。初日は段取りが悪く大変な不評だったが、二日目はかなり盛り上がり、二人のトークはむやみに上達していた。いらんことばかり本気になる二人の真骨頂ともいうべき見せ物だった。
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