2003大阪=福井=東京ツアー公演ミュージカル
『オペラハウス』


田舎町で古物商を営む男は、ある日自分の店の売り物のなかから、大作曲家の未完のオペラの楽譜を発見し、田舎町にオペラハウスを建てようと奮闘する。そんなある日、10年前に町を出た男がかえって来る・・・。  

 前作『美しい人』は政治的なテーマを扱っていたため、今回はほのぼのとした作品を作ろうと思いました。 最初にアイディアが浮かんだのは、2月に別の仕事関係で、舞台美術の増田寿子さんと打ち合わせをするために、びわ湖ホールへと行った時のこと。ここらへんの業界の方はよくびわ湖ホールのことを「オペラハウス」と呼びます。それで、最寄り駅からびわ湖ホールまで歩いているあいだに、オペラハウスを建てようとする男の話が浮かんできたのです。  
 脚本は5月ぐらいから書き始めましたが、チャップリン映画祭で多忙だったことと、何よりもものすごい妨害作戦にあって苦戦しました。なんとか書き上げたのは9月末のこと。  
 あまり自信作ではなかったのですが、女優の小川真由美さんが東京公演を見に来て下さり、大絶賛して下さいました。私の手をとってくれて「私、やりたい役いっぱいあったわ!」とおっしゃってくれた。あの土曜の夜のことは一生忘れないでしょうね。あと、福井県の方々もとても喜んでくれたのが嬉しかった。
 中には、『美しい人』と違って、ハッピーエンドな感じが生温いという批判も頂きまし。でも、好評を得たからといって同じような作品を作り続けることほど簡単なことはないし、それはデカダンスだと思います。いつも違ったタイプの作品に挑戦したいと思っています。    

  創立メンバーの後藤裕子が久々の復帰で、本人もとても嬉しそうでした。
 東京では初の一日三回公演に 挑戦しました。その日のお昼にはじめて見に来て下さって、その後の公演も見てくれた方がいたりして、嬉しかった。観客動員もまたまた記録更新。多数の御来場ありがとうございました。



作曲・脚本・演出=大野裕之
振付=ミス・イヴォンヌ
舞台美術=野崎みどり(from スタッフ・ユニオン)
舞台美術監修=増田寿子(from スタッフ・ユニオン)
照明=澳義則(from SFC)
出演:丹羽実麻子、 高木夏子、服部有希、後藤裕子、大野裕之、吉田悠来、鷲尾直彦、
   山下多恵子、 八田幸恵、中島ボイル、沖田星子、吉田妙子他

<大阪公演>
場所:HEP HALL
日程:2003年 10/24(金)19.00
          25(土)15.00/19.00
          26(日)13.00/17.00
          27(月)15.00/19.00

一般=前売2000円 当日2300円 
学生=前売1500円 当日1800円 
中高生・浪人生・障害者=前売・当日共1000円

<福井公演>
坂井町文化祭ゲスト招待公演
場所:坂井町いねす交流ホール
日程:11/1(土)16.00/19.00入場無料

<東京公演>
第六回アジア小劇場演劇祭東京公演。アリス・フェスティヴァル2003参加作品
場所:新宿タイニイアリス
日程: 2003年 11/7(金)19.00、
          8(土)15.00/19.00、
          9(日)12.00/15.30/19.30

一般=前売2200円 当日2500円 
学生=前売1700円 当日2000円 
中高生・浪人生・障害者=前売・当日共1000円
(一般ペアチケット4500円、学生ペアチケット3500円は当日会場で販売)

『オペラハウス』舞台写真集
(クリックで拡大します)

   
(撮影 青木司)

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