劇団とっても便利 有名人の日記




作曲・脚本・演出:大野裕之
振付:ミス・イヴォンヌ・スパゲッティ、ますだ美季
照明・・・薄井めぐむ
舞台監督・・・竹内充春、中屋宏隆
演奏・・・川口智士、佐藤伸亮、沖田宇宙人
     ふむふむ、今西規之、内田祥彦
舞台美術・・・小塚恭彦
名誉制作・・・ぷーみさ
出演:セミマール秋葉・ますだ美季・後藤裕子・大野裕之
   竹内充春・高木裕美・マキタキャロット・佐藤ダイ
   佐藤ノブ・毛呂功・森田咲恭香・沖田文子・むらせけい子
   太田雅文(客演歌手)・落合直美(客演ダンサー)

提供:清酒ハクシカ、(株)ザジフィルムズ、
   (株)みつまめ総合研究所、(株)二条自動車教習所


京都教育文化センター大ホール

'99 4/22(木)

19:00-

23(金)

19:00-

24(土)

17:00-


 国立スパイ大学のエリート学生である大江は、猜疑心の強いスパイ教授岡田のいやがらせのために、大学院進学もままならない。次々とおそいかかる災難。誰もが相互不信に陥る狭い社会のなかでも愛は可能なのか?そして、大江がつけている日記とは・・・?


 制作ノート

 大野のヨーロッパ滞在中に脚本を書き上げ、作曲もして帰国したので、上演一ヵ月以上まえに脚本が出来ていたものの、主演予定ののむらしんいちろうの怪我、とっても便利グループ何個目かのサイドビジネスの開始、とっても便利出版部『マルクスの現在』の異常な売り上げにともなう事務量の増加、などなどハプニングに見舞われ、かつ、これまた増加する新聞・雑誌・ラジオ・テレビの取材も受けながらの忙しい公演となった。
 結果、のむらの代役を新人セミマール秋葉が見事に果たし、ヴェテランは脇を固めた。これまできっつい役の多かった高木裕美がめちゃめちゃ女の子らしい「マルゲリータ」役を演じるなど、話題も豊富。薄井めぐむ大ホール照明初挑戦、小塚による特大セット、「二階部分に廻り舞台を作ってくれ」という大野の無茶な要求に、見事答えた竹内・中屋の舞台監督コンビ、などなど、それぞれ新境地を開拓した。
 ヴェテランの働きとしては、大野作曲のラテンジャズ風のオープニングナンバーの、川口による演奏のクオリティが目をひいた。ここはミス・イヴォンヌの振り付けと合わせて劇の見どころのひとつとなった。ほかには、麻のプランターの上をぴょんぴょんジャンプするというアホネタの後藤など。
 また、劇団全体としても、歌手の太田氏、バレリーナの落合氏を客演としてむかえるなど、新しい展開を見せた。次回『夕立の男女』ではさらにほかの客演も予定されており、より幅広い才能をあつめてお届けすることになるだろう。
 『有名人の日記』から、専用練習スペース「スペースみつまめ」での練習も始まり、ミュージカル環境が整った。取材のなかでは、とりわけ、朝日新聞のひろつさんによる素晴しい記事(4/15付け朝日新聞夕刊「A+1」)、KBSテレビの藤山カメラマンが捉えた練習・本番の映像、など有難うございました。後者は4/23の「ニュースワイド京都」でかなり長い時間をさいて放映され、劇団とっても便利のテレビデビュウとなった。
 #くわしくは『有名人の日記』制作日記で

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