大野裕之
Ono Hiroyuki
脚本・演出・作曲家・俳優・振付 演劇/映画研究・評論家
日本チャップリン協会会長
米国「チャップリン・レヴュー」誌のアジア太平洋地区代表
- 学歴
- 1993年3月 大阪府立茨木高校卒業
- 1994年4月 京都大学総合人間学部入学
- 1998年4月 京都大学大学院 人間・環境学研究科修士課程入学
- 2000年3月 京都大学大学院 人間・環境学研究科後期博士課程 入学
- 2003年3月 同 所定単位取得
- 専門
- 映画・演劇、英国文化史。
- 受賞歴
- 2003年 アリス賞(ミュージカル『美しい人』の脚本・演出・作曲に対して)
- 2004年 エッセイ「チャップリンのNGフィルム」(新潮2003年11月号)が日本文藝家協会によりベスト・エッセイに選ばれる。
- 2005年 イタリアの第25回ポルデノーネ国際映画祭 特別賞受賞
- 2014年 脚本を担当し、プロデュースした映画『太秦ライムライト』に対して、ニューヨーク・アジアン・フィルム・フェスティバルにおいてオーディエンス・アワード、カナダのファンタジア国際映画祭においてシュバル・ノワール(最優秀作品賞)、オランダのカメラ・ジャパン・フェスティバルにおいて観客賞を受賞
- 2014年 京都市文化芸術表彰「きらめき賞」受賞
- 2015年 『チャップリンとヒトラー メディアとイメージの世界大戦』(岩波書店)で第37回サントリー学芸賞
- 2019年 「川端康成青春文学賞」選考委員を務める
- 映画脚本家・プロデューサーとして
- 2014年 映画『太秦ライムライト』(福本清三・山本千尋・松方弘樹・小林稔侍出演)脚本・プロデューサー WEB
- 2019年 映画『葬式の名人』(前田敦子・高良健吾出演)脚本・プロデューサー
- 2021年 映画『ミュジコフィリア』(井之脇海・松本穂香・山崎育三郎・石丸幹二出演)脚本・プロデューサー
- 劇作家・演出家として
- 1993年以来、20回以上のロンドン滞在でロンドン・ミュージカルに魅せられる。
- 劇団とっても便利に参加以来全作品の作曲・脚本・演出を担当。
- ロンドン・ミュージカルのテイストで日本の現代を鋭く切り取る独特の作風が注目され、2003年「演劇ぶっく」誌で「現代を動かす演出家」に選出された他、朝日新聞をはじめ各紙誌で絶賛される。『美しい人』東京公演の脚本・演出に対して2003年アリス賞受賞。
- 2008年には、大阪・新歌舞伎座、名古屋・御園座の「松井誠特別公演」を演出し、大劇場の演出家デビューを果たした。
- 1994年 ロンドンでPMT公演”Intimacy”に役者として参加
- 1995年 劇団とっても便利に参加
- 2003年 ミュージカル『美しい人』に対してアリス賞受賞
- 2003年 紀尾井ホールで『チャップリン音楽祭』を演出
- 2005年 小川眞由美+劇団とっても便利特別公演『天守物語』出演・冒頭創作部の演出
- 2008年 ミュージカル『complex』を青山円形劇場/OBP円形ホールで13ステージ上演(須藤温子、本田有花、高嶺ふぶき、上杉祥三出演)作曲・脚本・演出・出演
- 2008年11月 新歌舞伎座で松井誠特別公演を演出
- 2008年12月 御園座で松井誠特別公演を演出
- 2009年04月 小柳ルミ子主演ミュージカル『ミュージカル・スターは夢を見る・・・』博品館劇場/OBP円形ホール作曲・脚本・演出
- 2011年03月 高嶺ふぶき・福本清三主演時代劇ミュージカル『信長とボク ボクのママ』HEP HALL公演 作曲・脚本・演出
- 2013年03月 「スマイル・オブ・チャップリン」赤坂ACTシアター/森ノ宮ピロティホール公演(出演:石丸幹二・浦井健治・彩乃かなみ・井出卓也・輝馬)
- 2015年 『音楽劇ライムライト』(石丸幹二・野々すみ花・良知真次・吉野圭吾・植本純米・保坂知寿出演/シアタークリエ、シアタードラマシティ他)脚本・訳詞・作詞
- 2016年 逸青会(尾上菊之丞・茂山逸平)『りんご』(セルリアンタワー能楽堂、金剛能楽堂)脚本を担当
- 2019年 『音楽劇ライムライト』(石丸幹二・実咲凜音・矢崎 広・吉野圭吾・植本純米・保坂知寿出演/シアタークリエ、シアタードラマシティ他)脚本・訳詞・作詞
- 2019年 歌舞伎『蝙蝠の安さん』(松本幸四郎主演/国立劇場)脚本考証
- 2021年 『千年のたまゆら』(今井翼・真琴つばさ・新納慎也・愛加あゆ・日野真一郎・広崎うらん・尾上菊之丞出演/東京国際フォーラム)脚本・演出
- 2022年 『無人島に生きる十六人』(櫻井圭登・校條拳太朗出演/スペースゼロ)脚本・演出・作詞
- 文筆家・研究者として
- 日本におけるチャップリン研究の第一人者として、チャップリン家の信頼もあつく、国際的に活動している。主要著書に、『チャップリンの影 日本人秘書・高野虎市』(講談社)、『チャップリン再入門』(NHK出版)、『チャップリン・未公開NGフィルムの全貌』(NHK出版)他多数。
- 主要著書
- 2000年11月 『チャップリンのために』(淀川長治らとの共著・編集。)
- 2000年12月 『ゴダールの肖像』(浅田彰・松浦寿輝共著・編集。)
- 2001年06月 『パゾリーニ・ルネサンス』(大島渚・浅田彰・四方田犬彦共著・編集)
- 2003年03月 『英国演劇論叢』(共著。丸橋良雄編。京大出版)
- 2003年 夏 チャップリン全国ロードショー のパンフレットを 監修・執筆
- 2004年01月 チャップリン映画DVDセット「LOVE CHAPLIN!」を総監修
- 2004年04月16日 "Chaplin : The Dictator and the Tramp"(共著。Frank Scheide, Hooman Mehran編。BFI Publishing。イギリス・アメリカで発刊)
- 2004年06月 「チャップリンのNGテイク」が前年度ベスト・エッセイに選出され、『ベスト・エッセイ2004』として光村図書より出版される。
- 2005年04月 NHK出版より、『チャップリン再入門』(NHK出版・生活人新書)発刊。
- 2006年01月 イギリス・アメリカで、英語での二冊目の著書"Limelight and the Music Hall Tradition"を発刊。
- 2006年06月 NHK出版より、『知るを楽しむ チャップリン』発刊。
- 2007年03月 『チャップリン・未公開NGフィルムの全貌』(NHK出版)
- 2007年11月 『チャップリン暗殺』(メディアファクトリー)=桑原武夫学芸賞最終候補
- 2009年12月 『チャップリンの影 日本人秘書・高野虎市』(講談社)講談社100周年記念出版
- 2015年06月 『チャップリンとヒトラー メディアとイメージの世界大戦』(岩波書店) 第37回サントリー学芸賞受賞作品
- 2017年03月 『京都のおねだん』(講談社現代新書)
- 2017年04月 『チャップリン 作品とその生涯』(中公文庫)
- 2017年 『チャップリンとヒトラー メディアとイメージの世界大戦』(岩波書店)が、韓国で翻訳出版される。出版社はSakyejul社。翻訳は、양지연氏。
- 2018年〜20年 『毎日新聞』で「文学逍遥」連載
- 2019年1月〜6月 「中央公論」誌で「チャップリンが見たファシズム」連載
- 2021年『ディズニーとチャップリン エンタメビジネスを生んだ巨人』(光文社新書)
- 2022年『教養としてのチャップリン』(大和書房)
- 2022年 共著 "Modernités de Charlie Chaplin - Un cinéaste dans l’oeil des: UN CINÉASTE DANS L’ŒIL DES AVANT-GARDES"(Les Impressions Nouvelles) *フランス語
- 2023年『チャップリンとヒトラー』中国語版出版
- 2023年『チャップリンとアヴァンギャルド』(青土社)
- 海外での主な講演
- 2000年08月 ニースで行われた「フランス英国文化協会」においてチャップリンについて講演
- 2005年07月 ロンドンで行われた「チャップリン国際会議」において、講演「From Chaplin to Kabuki」
- 2006年10月 イタリアのポルデノーネ国際映画祭で展覧会Chaplin’s Shadowを開催。
- 2010年10月 アメリカのオハイオ州立大学でのチャップリン国際会議で、基調講演「Kono Toraichi---Chaplin’s right hand man」。
- 2014年05月 イタリアのボローニャのチネテカ・ディ・ボローニャにて行われたチャップリンデビュー100周年記念国際会議で、"Chaplin and Japan: How the Famed. Peacemonger Was Perceived Before and After the War "と題して講演。
- 2019年12月 フランスのナント美術館で行われた国際会議「CHARLIE CHAPLIN DANS L'ŒIL DES AVANT-GARDES」にて、"Chaplin’s City Lights in early 20th century and modern day Kabuki theatre”と題して講演。
- TV・ラジオ出演
- 2003年 「徹子の部屋」(TV朝日)、「THEワイド」(日本テレビ系)、「めざましテレビ」(フジテレビ系)、「開運なんでも鑑定団」(テレビ東京系)、「クイズあの日その時」(NHK BS)、「小堺一機のこちら自由席」(JFN系)などに出演。
- また、「世界ふしぎ発見!」(TBS)、「トリビアの泉」(フジテレビ系)、「SmaSTATION-4」(TV朝日)などのチャップリン特集を監修。
- 2006年06月 NHK教育『知るを楽しむ』にて4週連続でチャップリンについて語る。
- 2006年11月 NHK総合のプレミアム10『チャップリン 世紀を超える』監修・出演。
- 2006年12月 チャップリン没後30年記念番組(NHKスペシャル)監修。
- 2009年 NHKラジオ第一放送「ラジオビタミン」「大野裕之のチャップリンがやってくる」コーナーでレギュラーゲスト出演
- 2010年05月 「DON!」(日本テレビ)
- 2010年07月 「スーパーモーニング」(テレビ朝日)
- 2012年10月 「チャップリンのNGフィルム」(WOWOW) 監修・出演
- 2014年01月 「ザ・プロファイラー〜苦しいからこそ笑う~ チャップリン天国と地獄を見た喜劇王」(NHK BSプレミアム)監修・出演
- 2014年10月〜12月 「チャップリン笑劇場スペシャルトーク」(スターチャンネル)監修・出演
- 2017年 TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」
- 2017年 J WAVE 青木理「JAM THE WORLD」
- 2017年 BSジャパン テレビ番組「昭和は輝いていた」監修・出演。
- 2017年 NHKラジオ「関西ラジオワイド 旬の人・時の人」
- 2018年 NHKラジオ深夜便
- 2018年 「そこまで言って委員会NP」(YTV)出演
- 2019年 NHK総合「歴史秘話ヒストリア『五・一五事件 チャップリン暗殺計画』」に監修・出演
- 2019年 「そこまで言って委員会NP」に多数出演
- CM
- 2008年4月 スズキ「パレット」のCMの監修
- 2008年9月 象印「優湯生」のCMの振付け
- 2012年7月 サントリー山崎12年CM「先生とボク」篇振付(萩原健一・小栗旬出演)
- 映画・ドラマ
- 2009年 ドラマ『水戸黄門』(TBS)「小者」役で出演
- 2010年 映画『人間失格』(荒戸源次郎監督)ダンス指導/出演
- 2010年 映画『大奥』(金子文紀監督)「赤面疱瘡の男」役で出演
- 2010年 映画『最後の忠臣蔵』(杉田成道監督)出演
- 2011年 映画『一命』(三池崇史監督、市川海老蔵主演)「長屋の男」役で出演
- 2012年 ドラマ『忠臣蔵 その義その愛』(テレビ東京)「放下師豆蔵」役で出演
- 2012年 『チャップリン・ザ・ルーツ初期短編集完全デジタルリマスター』監修・字幕・日本版台本
- 2012年 大河ドラマ『平清盛』45話「高倉天皇の側近」役で出演
- 2015年 映画『あのひと』(山本一郎監督)「照井」役で出演
- DVD・Blu-ray
- 2004年 チャップリン代表作作品集「Love Chaplin!」(日本ヘラルド映画/ジェネオン・エンターテイメント)監修・ブックレット執筆
- 2009年 『チャップリンのすべて』(GPミュージアム)監修・主演
- 2009年 チャップリン代表作作品集「チャーリー・チャップリン メモリアル・エディション」(角川映画/紀伊国屋書店)監修・ブックレット執筆
- 2012年 『チャップリン・ザ・ルーツ初期短編集完全デジタルリマスター』監修・ブックレット執筆・字幕・日本版台本
- 2016年8月〜2017年12月 アシェット「週刊チャップリン公式DVDコレクション」監修・執筆
- 2016年12月 「CHAPLIN BLU-RAY BOX SET」を監修・解説執筆・字幕監修・日本語台本翻訳
- フェスティバル・ディレクターとして
- 2006年 チャップリン国際シンポジウム/クラシック映画祭(京都・奈良)ディレクター
- 2007年 チャップリン国際シンポジウム/京都クラシック映画祭(京都・奈良)ディレクター
- 2009年 チャップリン国際シンポジウム(京都・東京)ディレクター
- 2013年 ヒストリカ国際映画祭修復映画部門 共同ディレクター
- 2015年 第一回うずまさ映画祭 ディレクター
- 2016年 京都国際映画祭サイレント映画部門 企画協力
- 2017年 MOVIX京都にて、映画祭「ヒッチコック9」のディレクター ヒッチコックサイレント作品のデジタル修復版ジャパンプレミア上映
- 2017年 京都国際映画祭サイレント映画デジタル修復部門 チャップリン、キートンのデジタル修復版ジャパンプレミア上映 プログラム協力
- 2017年 東京国際映画祭プログラム協力 チャップリンの『キッド』『冒険』と、バスター・キートン4K修復版『マイホーム』『蒸気船』のジャパンプレミア上映(TOHOシネマズ六本木ヒルズ)